٢١ أبريل ٢٠٢١
カナダドル:買い方向 政策発表を受けてカナダドル買い推奨!事前予想と見通し 注目度:やや高い 織込み度:据え置き(現状維持)を織り込み済み バイアス:ややカナダドルの上値重い カナダ中銀は前回の政策発表以降に、コロナ禍に対応するための緊急緩和政策の終了を発表しました。 通常の緩和政策は継続するとの事でしたが、先日の雇用統計でカナダ雇用はかなり良い状況となってきていることから、通常の緩和政策の縮小時期について触れるなど出てこないか注目しています。 カナダでは低金利政策により住宅価格が上昇していています。 また、コロナ禍で停滞していた経済は回復傾向にあり、雇用状況もかなり改善してきています。 ただ、ワクチン接種は米国や英国に比べ遅れていて、コロナの再拡大懸念は残っています。 主要産業である原油市場は上値が重くなり、60ドル付近を前後しています。 このような状況から、通常の緩和政策の縮小には触れないと見られていますが、仮に縮小時期に触れた場合はサプライズでカナダドルが買われるのではないかと注目しています。 今回の政策発表内容が現状維持の場合にカナダドルがどのような反応を示すのか、カナダドルの反応を見て上昇圧力が強いのか、下落圧力が強いのか見極めたいと思います。結果と声明文 カナダ中銀、政策金利0.25%で据え置き(予想通り) カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明 「経済見通しは改善したものの、理事会は回復には引き続き大規模金融政策が必要であると判断」 「2%インフレ目標の持続的達成のため政策金利を下限で維持」 「現時点の予測では、政策金利維持は2022年後半まで継続」 「回復が順調に進むまで量的緩和プログラムを継続」 「債券購入ペースについての決定は理事会の継続的な評価によって導かれる」 「回復を支援しインフレ目標を達成するために、適切な金融刺激策を維持」 「4月26日の週から国債購入プログラムの純購入額を週30億カナダドルに調整」 「この調整は、景気回復の進展を反映」 「世界経済とカナダ経済の両方の見通しは改善」 「経済回復はパンデミックの進展とワクチン接種のペースに大きく依存」 「世界的な回復により、石油を含む商品価格が上昇し、カナダドル高に寄与」 「CPIインフレは2021年下期に2%に戻ると予想」 「ワクチン接種が進展し、経済が再開するにつれて、消費は今年の後半に力強く回復し、予測を超えて堅調に推移すると予想」 「現在、2021年の実質GDP成長率を6.5%と予測」 CAD経済予測(2021/4/21) GDP 21年 4.0%→6.5% 22年 4.8%→3.7% 23年 2.5%→3.2% CPI 21年 1.6%→2.3% 22年 1.7%→1.9% 23年 2.1%→2.3% 内容はかなりタカ派な内容! テーパータントラムとなりそう! 一旦利確などが出る可能性はあるが、カナダドルは買い方向が優勢となりそうな内容!