١٠ مارس
今週の振り返り ISMサービスは予想よりやや弱めな結果、雇用統計は雇用者数が上振れだが失業率も上昇、賃金インフレは鈍化とミックス。 また、パウエル議長は、利下げ開始に必要な確信はそう遠くない主旨を公聴会で発言した。 長期金利は今週も低下傾向が続いた。 S&P500は前半は下落するが21日出来高移動平均線にサポートされ、今週も後半は上値を追った。 金曜日の雇用統計発表後には、5257.25をつけた。 今週の最高値更新によりN波動の2倍水準の値(5,232.75)を達成した。※限月調整・清算価格 しかし、金曜日は最高値を更新した後、反落に転じた。 上昇を支えてきた生成AIテーマの銘柄が同様に反落している。 金曜日のローソク足は長めの上ヒゲを付けた陰線だ。 下落開始の合図と見る向きもあるが、終値では7日出来高移動平均線の上で引けとなっている。 BTFP終了時期とも重なっており、荒れてはいないが売り圧力が強くなる要因のひとつだった可能性も残る。 ここまでの上昇は21日出来高移動平均線でサポートされているため、金曜日時点ではまだ21日出来高移動平均線を割り込むことはなく本格的な調整開始かどうかは決まっていない。 次週、下落が続き21日出来高移動平均線を下抜けて進行するならば、短期的には調整局面の可能性があるだろう。 21日出来高移動平均線でサポートされる場合は、上昇トレンド継続となるだろうか。 次週はCPI、PPI、小売売上高、及び金曜日は米国のメジャーSQがあり値動きが激しくなりやすいかもしれない。 上下どちらもあるのでシートベルトをしめて臨みましょう。次週のシナリオ ①上昇する場合 21日出来高移動平均線でサポートされたり、反発上昇する場合は、まずは5,257の高値を上抜け確認してからスタート。 その場合は、5,300の節目が次のターゲット。②下落する場合 21日出来高移動平均線を本格的に下抜けて進行する場合は下落調整スタートか。 まずは平行チャネル(オレンジ線)の上のラインがサポートラインとなるか確認。 平行チャネルの上ラインを下抜ける場合はフィボナッチ50%の5,011前後を目安に見たい。