٧ يناير ٢٠٢٠
(US10Y)米国10年債利回り 週足チャート 2020年は中国の預金準備率引き下げによりNYダウが史上最高値を更新して始まりました。 ところが、米国がイランの最高司令官を殺害したことで地政学的リスクが一気に高まりました。 マーケットの動向を読みにくくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。 ニュースを見ているとポジションを獲り難い展開が昨年から続いていました。 つまり、リスク選好とリスク回避の動きが同時進行するという異常事態になっていたということです。 これを異常事態と素直に受け止めてしまうと、ポジションを獲ることが難しくなります。 ですが、チャートの動きを見てチャートに素直に対応していれば、昨年の2019年は比較的獲りやすいチャートだったと思います。 さて、2020年が昨年同様に分かり易いチャートになるのか、それとも、難しいチャートになるのかを見極めていく必要があります。 考え方としてはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。 チャートの動きを見るのがテクニカル分析ですね。 本来はテクニカル分析のみでも問題ありませんが、ファンダメンタルズの動きも確認することでマーケットの全体像が見えやすくなります。 株と債券の関係や、株と為替の関係、コモディティとの関係などをファンダメンタルズ的にも確認するということです。 例えば、昨年のように株高とゴールド高が同時進行していれば、リスクを取りながらも心配なことがあるからゴールドも買われているというのが予測できます。 このように、様々な銘柄をファンダメンタルズとテクニカルの両面で見ることで、分析力の向上をはかることもできます。 ファンダメンタルズ分析では、今回の金利は経済の体温といわれることもありますので、 これをテクニカル的にも分析することで、マーケットの全体像のヒントを得ることが出来るようになります。 テクニカルで見ると、大きなトライアングルと小さなトラアングルがあるのが分かります。 大きなトライアングルが何を示唆しているのか、直近の小さなトライアングルがどちらに抜けてくるのか。 ここに注目するだけで、マーケットの全体像も浮かび上がってきそうですね。 金利が上がるとはどういうことか。 金利が下がるとはどういうことか。 債券と利回りの関係、利回りと株価の関係、利回りと為替の関係などをファンダメンタルズ分析も学ぶことで テクニカル分析をより深くすることが出来るようになります。 2020年も金利の動向には注目していきましょう。