٢٤ سبتمبر ٢٠٢٠
NYのTether裁判に進展でまたUSDTについての不安が広がっています。 この投稿で過去の大きな騒動について、USDTの今後についての雑感をまとめておきました。第一次危機 2018.10 Tetherのパートナーであったノーブル銀行の売却検討報道がされ、それに乗ずる形でTether内の資産疑惑に対するFUDが巻き起こった騒動。 SNSで「Tetherの資産が数十ドルしかない」という誤った情報が拡散され、一斉にUSDTが投げ売りされました。 →Krakenで一時0.85USDまで売り込まれる (なぜかこの時期のチャートデータが配信されていません)第二次危機 2019.4 Tetherが8.5億ドルの資産を失いそれを埋めるためにUSDTを空発行したという疑惑に大してNY州司法長官がBitfinexとTetherを訴えた(進行中)というもの。 →0.99USDまで急落 →他のドルステーブルコインが2~4%の高騰(退避需要) 過去に起きた大きな騒動はこの2つです。 Tether自身のニュース以外にも2018~19はビットコインが暴落する際の退避でUSDTが高騰(2019.12)するなど、元々不安定な時期があったことは覚えておくのがいいでしょう。 発行量の増加、その他のドルステーブルコインへの選択肢が増えた効果があってか2020のコロナショックでの暴落では2018-19よりUSDT価格の変動が小さくなっています。 加えてTetherもUSDTの裏付け資産に100%の米ドルを準備していないことも認めており(Webサイトから文面を削除した)裁判でよほどの悪材料が出ない限りは過去の危機を超えるUSDT価格の変動が起きる可能性は低いように思います。 もし手持ちのUSDTへのヘッジをしたい場合はFTXでUSDT/USDの無期限契約先物のでショートしておくのがいいでしょう。