٢٨ فبراير ٢٠٢٠
白ライン:ブラジルレアル/ドル 「大豆なしに商品相場は語れない( ー`дー´)キリッ」 大豆は米中貿易協定でも注目されたコモディティの一つです。 僕も昨年からずっと観測を続けている人間の一人です。 直近、コロナウイルスも絡み上値が重たく、複数要因で需給にも変化が出ています。 ここからは底を見極める時期に入るため記録を残します。 結論をいえば、どっちか迷っている状況です。かなり難易度高いです。 そんな大豆の生産量をまずは国別で見てみましょう。 1位:ブラジル 7,500万t 2位:アメリカ 5,307万t 3位:アルゼンチン 700万t 4位:中国 不明確 5位:インド (米国農務省(USDA)「Production, Supply and Distribution」を基に一部修正して作成) ブラジルとアメリカだけで世界の大豆生産のほとんどを賄っています。凄いですよね。 では次に大豆の輸入量を見てみましょう。 1位:中国 8,700万t(全体の6割) 2位:EU 1,510万t 3位:メキシコ 580万t (米国農務省(USDA)「Production, Supply and Distribution」を基に作成) こちらも驚いたことに、中国人が世界の大豆のほとんどを食べてます。 さて、ここまでの情報で需要と供給についてはだいたいは予測がつきます。 それは、米国と中国が喧嘩するとやばいということですね。 ■相場分析 お待たせしました。では直近の大豆分析です。 ・ブラジルレアル要因 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によってブラジルレアルが売られています。 現状、輸出停止には至っていないことから、レアル安がポジティブに働き大豆が購入されやすい流れとなっています。 ・アルゼンチンの貿易申請停止に伴う米国の優勢相場 上で記したようにアルゼンチンの生産量は世界第3位。そのアルゼンチンが輸出登録を規制しました。 するとどうでしょう、購入ルートは狭まり需給バランスの変化から価格へも上昇へと導かれます。 これを気に米国はガンガン中国に売る予定です。ただし、ウイルス問題が収束してから・・・。 ・中国の米産大豆の輸入追加関税免除 これは非常に大きいポイントです。なぜなら、中国が買うのですから、しかも米国は生産を拡大傾向にあります。 供給が増えても需要もどんどん増加している現状なので、新型コロナウイルスで上値が重たくても粘り強く価格が推移する可能性はあります。 ■注意するポイント 世界的な金融危機がくるならば、逃避先がどこになるかしっかりと知らなければなりません。 その逃避先がコモディティなのかどこかの国債なのかはわかりませんが、必ず株が下がればコモディティが上がるというわけではないので、金融市場全体を見なければ、上手な取引は難しいといえるでしょう。僕としては引き続き世界動向を観測しつつ売買のタイミングを見定めます。 参考資料(メモ) ・2016:米国中西部の降雨による作柄悪化懸念→高騰 ・2017:アルゼンチンの作柄悪化懸念→上昇 ・2019:米中問題により中国の輸入減少→南米における農作予測で下落