١٩ يناير ٢٠٢١
一例としてWTIの日足を載せた。 自分にとって一番勝率の高い手法は、綺麗な上昇トレンドの 最中における押し目買いである。 初心者の頃はどのように押し目買いをすれば良いのか全然 分からなかったが、分析と実践を重ねた結果、 画像に載せた①→②→③の値動きパターンが発生した時に エントリーするとかなり高い確率で流れに乗れることが 分かってきた。 環境の前提としては、なるべくパーフェクトオーダー形成中かつ MAの向きが揃っており、しかも傾きにある程度の角度が ついていることが重要だ。 仮にパーフェクトオーダーを形成していても傾きが水平に近かったり、 各MAの距離が近くて錯綜しそうな場合はエントリーしない。 つまり方向感が分からないときは様子見に徹する。 ①→②→③のセットアップが完成した時にエントリーするのが 一番確実で、③の出現とともに出来高も増大していると より一層確実性が増す。 ただしFXの世界では出来高を確認することができないので FXの場合は出来高を考えない。 ①の比較的大きな下落については、MAとの位置関係を見ることの 他に、目安として2期間RSIの値を見ることもある。 RSIの期間は一般的に14とか20あたりを設定することが多いようだが 自分としては上昇の最中における比較的急な下落を捉えたいので、 RSIの期間を大胆に短くして2期間としている。 強い上昇トレンドが発生しているときであれば、2期間RSIの値が 20以下になったときにロングするという単純な戦法でも 悪くなかったりする。 ロット調整と出口戦略は、基本的にタートルズのやり方を 真似するようにしている。つまり、ATRの1倍の値動きが口座残高の 1%になるようにエントリー時のポジションサイズを調整し、 エントリーポイントから±2×ATRの位置にストップとリミットを置く。 ATRの期間はあまりこだわっていない。とりあえず20期間のATRを 使用するようにしている。 状況によってはロット分割をしてエントリーすることも多い。 たとえば、①が出現したら目標ロットの1/3だけエントリー、 次に②が出現したらさらに目標ロットの1/3をエントリー、 最後に③が出現したら残りの1/3をエントリー、というふうに 少しずつリスクを増やしていくというやり方だ。 このように分割エントリーをすれば想定が外れても損失を 少なくすることができる。 エントリー後は、値動きの展開に応じてストップの位置を 随時上げていく。 値動きや日柄によっては+2ATRまで待たずに利食いすることもある。 タートルズのように+2ATRまで上昇したらピラミッディングを することはあまりしない。 上記のトレードをおこなうと、一回一回のトレードの リスクリワードはそんなに大きくならないが、勝つ回数が多いので 例えば1か月トータルでのリスクリワードは1.5前後を保つ ことができている。 なお、基本的には日足チャートを見ているが、1時間足チャートで 取引することもけっこうある。 チャートはフラクタルなので、基本的にはどの時間軸でも上記の 手法は通用するが、時間軸が短くなればなるほどボラティリティが 上がって綺麗な値動きが少なくなってくるので難易度は上がる。 以上が私の順張り方法である。 私はありとあらゆる方法をやってみた結果、今のところ上記の 方法が一番確実だし一番自分に合っているという結論に至った。 もちろん人によってやり方は様々で、私と全然違う方法で 稼いでいる人もいるはずだ。 手法を構築するうえで重要なのは下記の2点だと思う。 ・自分の性格やライフスタイルにフィットする手法であること ・長期的な期待値が正である手法であること ただし、上記2点はなかなか見つけられるものではない。 相当な試行錯誤をして少しずつ構築していくしかないと思う。 以上述べたことが皆さんの参考になれば幸いである。